ストレスによる自律神経失調症を解消するには
ストレスで自律神経失調症になった。
過食が止まらなくなった。
そんな自分に落ち込んでしまう。
肌の調子も悪くなってきて、どうすれば良いのか分からない。
そんなことで悩んでいませんか?
こちらでは自律神経失調症が起きるメカニズムと解消法について書いています。
自律神経を支える神経伝達物質
神経伝達物質とは、神経の末端にあるシナプスから分泌されて情報を伝達する物質です。
この神経伝達物質が脳だけでなく、皮膚にも存在しています。
自律神経失調症は様々な身体症状や精神症状がありますが、人によっては痒みや蕁麻疹などの皮膚症状も現れます。
脳の状態が皮膚に反映される事もあり、ストレスを感じてニキビが出来るような反応も神経伝達物質を介して行われます。
神経伝達物質には、
- 小分子で素早く作用する
- 大分子でゆっくり作用する
に分けられます。
小分子で素早く作用するものにはアセチルコリンなどがあり、大分子のものにはエンドルフィンやACTH(副腎皮質刺激ホルモン)などがあります。
そして体内では神経伝達物質による神経性の調節機構と、ホルモンによる体液的な調節機構があります。
神経伝達はホルモンよりも素早い調節が可能ですが、作用時間が長いのはホルモンになります。
自律神経失調症とは、これらの神経伝達物質が原因の場合もあります。
自律神経を支える3大神経伝達物質が
- ドーパミン
- セロトニン
- ノルアドレナリン
です。
身体をリラックスさせる副交感神経はアセチルコリンを放出します。
このアセチルコリンの量を増やすのがセロトニンで、減らすのがドーパミンです。
自律神経失調症の引き金はセロトニンの不足と言われますが、ドーパミンの効果が不足している場合もあります。
エンドルフィンには、ドーパミンの効果を持続させ集中力をアップさせる効果が期待できます。
自律神経とホルモン
一部のホルモンは神経細胞が分泌する神経伝達物質です。
神経伝達物質は近くの神経に情報を伝達するのに対し、ホルモンは体液を通して遠くはなれた標的臓器に効果を発揮します。
アセチルコリンやエンドルフィンはともに神経伝達物質ですが、役割はまったく異なります。
アセチルコリンは副交感神経を活発にして身体を休め、エンドルフィンは疼痛の遮断や多幸感をもたらす役割です。
エンドルフィンの分泌にはストレスや快楽、精神的感動などが関与しています。
ストレスを感じた際にはエンドルフィンだけでなくACTHも同時に分泌され、この二つのホルモンは共通の原料から作られます。
ストレスを感じてもエンドルフィンが出ている人はストレスに強く、アセチルコリンを増やすセロトニンも十分にあれば身体は回復します。
そのため自律神経失調症による不調を解消するにはこのセロトニンとエンドルフィンの分泌を促すのが効果的です。
ランナーズハイのような運動による爽快感はエンドルフィンの分泌量を3~5倍に上昇させます。
また音楽を聴いて感動したときにもその分泌は増加します。
リズムのある運動や音楽は脳内でエンドルフィンとセロトニンの分泌を高め、ストレスにより乱れた自律神経を整えてくれます。
精神的感動や達成感にもエンドルフィンは大きく関与しています。
エンドルフィンが不足すると、精神分裂病やうつ病のリスクも高まります。
受けたストレスを解消するのはエンドルフィンの分泌を増加させることとです。
ちなみにエンドルフィンは単細胞生物にも似た物質が存在するとのことです。
そこから分かるのはストレスを解消するという事は、生きていくうえで極めて重要だという事です。
自律神経失調症の解消にはエンドルフィンとセロトニンを分泌するために身体を動かす事が大切なのです。
副交感神経を刺激して自律神経失調症を解消しよう!
ストレスに負けて自律神経が乱れる原因には神経伝達物質の不足があります。
そのため神経伝達物質の分泌を促すことが大切です。
普段からリズムのある運動や音楽を取り入れる事で自律神経は落ち着くので試してみて下さい。