リウマチによる朝のこわばりを解消するには
40歳頃から朝に指が動きにくくなった。
最初は小指と薬指だけなど少なかったのに、どんどんと動きにくい指が増えていった。
さらに、こわばる時間も少しずつ長くなっている。
こんなことで悩んでいませんか?
リウマチの初期症状として朝のこわばりは代表的です。
こちらでは、リウマチの初期症状である朝のこわばりが出る原因と対処法について書いています。
リウマチによる朝のこわばりの原因
関節リウマチの症状には、関節の症状の他に関節以外にも症状が出る事があります。
そして、リウマチによる朝のこわばりは、
- しばらくすると徐々に症状が消えていく
- 左右で対称の指に起こる
- 40歳前後の女性に発症しやすい
などが特徴です。
リウマチによる関節の痛みは、初めは少数の関節から始まりますが、長い間には左右の同じ部位の関節に起こることになります。
その中でも朝のこわばりが起きる原因としては、
- むくんで関節液が溜まる
- 関節で起こっている炎症が引かない
などがあります。
日中に、身体を動かしている間は身体の関節液も流れているのでむくみは起きにくいですが、寝ていると筋肉に刺激が入らないので徐々に関節液が溜まっていきます。
そのため、起きて動きだせば関節液が流れて腫れが引いていきます。
ですが、寝て起きればまた関節液が溜まるので同じ症状を繰り返します。
そしてリウマチの症状は、季節性などもありますが増悪していくことがほとんどです。
朝のこわばりだけだった指が痛むようになり、徐々に骨が変形してしまいます。
一度、変形した骨は戻らなくなり、手術の選択を迫られる事になります。
朝のこわばりを無くすために出来ること
指の痛みは、良くなったり悪くなったりをくり返しますが、なかには数か月で完全に治ってしまう人もいます。
ただし、その後に再発しないとは限りません。
症状は天候に左右されることが多く、暖く晴れた天気が続くときは軽く、天気が崩れ出す前や雨の日、寒い日には痛みが強くなります。
夏でもエアコン冷房の風が直接関節部にあたることなどで関節痛が強くなります。
東洋医学では、リウマチを痺症(ひしょう)という名称で呼んでいます。
関節リウマチは、原因不明の免疫異常により、主に手足の関節が腫れたり痛んだりする病気です。
免疫異常による症状は、自己免疫疾患と呼ばれ、その原因は未だに解明されていません。
東洋医学では、関節リウマチを痺症ととらえ、風寒湿がその原因と考えました。
風寒湿とは、冷えやむくみを指しています。
痺証にはリウマチの他、慢性関節炎、腱鞘炎、座骨神経痛、頚椎症、五十肩などの症状が幅広く含まれます。
その特徴は、関節や筋肉の痛みの箇所が一定ではなく、関節が腫れて慢性化しやすいと記述があります。
そのため、温めて血流を良くして冷えをとることが肝心だとあります。
つまり、寝て起きた時には、体温が下がっており身体がむくんだ状態だから、朝のこわばりなどの原因が出ると考えられるのです。
だから、寝ている時に身体が固まらないように質の良い睡眠をとることが重要です。
ポイントとしては、
- 少し固めの寝具を選ぶ
- 枕と首の隙間を埋める
ことです。
むくみや身体の冷えを起こさないためには、寝返りをうちやすい状態が大切です。
そのため、沈み込む柔らかい布団よりも、少し固めで寝返りをうちやすい布団が理想的なのです。
また、首を緊張させないために枕と首の隙間はタオルなどで埋める事も大切です。
枕と首の間に隙間が無い方が寝返りも打ちやすくなるので、より効果的です。
朝のこわばりを無くすには質の良い睡眠を!
リウマチによる朝のこわばりは、冷えとむくみにより起こります。
そのため、冷えとむくみの原因となる睡眠の質は重要です。
単純に朝起きて、スッキリ感があれば睡眠の質は良いと言えます。
逆に朝から疲労感がある人は睡眠の質を向上させましょう。