リウマチの原因はネクローシスと呼ばれる細胞死だった!!
リウマチと診断されて投薬が始まったけど痛みが変わらない。
投薬を続けているのに、関節がどんどん腫れてきている。
今の薬が効かなかったら、より強い薬に変えると言われている。
こんな事で本当に治るんだろうか?
リウマチで当院を訪れる方の多くが言われる言葉です。
投薬で治まる人も多くいますが、治らない人も多くいます。
こちらでは投薬では治らないリウマチの原因と対処法について書いています。
リウマチの原因となる細胞死
細胞死には大きく分けて
- アポトーシス
- ネクローシス
の二つがあります。
アポトーシスとは細胞の自然死のことで、細胞が変形して最後はマクロファージにより貪食されます。
ネクローシスはより迅速な反応で、浸透圧の喪失による細胞の膨張および破裂を引き起こします。
細胞が破裂すると、細胞内容物が細胞外へ漏出し炎症反応が引き起こされます。
崩壊して生じた産物は、死んだ細胞の残滓物を貪食する
- 白血球
- リンパ球
- マクロファージ
などを活性化し炎症反応を起こすのです。
アポトーシスが身体を制御する細胞死なのに対して、ネクローシスは突発的に起こる細胞死と言われます。
ネクローシスは外的要因によって引き起こされ、免疫系の異常活性をもたらします。
外的要因とは、
- 感染
- 物理的破壊
- 化学的損傷
- 血流の減少
などを指します。
その中でも血流減少によるものを梗塞と呼び、心筋梗塞などはネクローシスに分類されます。
化学的損傷は防腐剤や有害金属などの摂取で起こります。
有害金属にはベーキングパウダーなどに含まれるアルミニウムなども含まれます。
対してアポトーシスは、内部および外部経路によって開始され免疫系の異常は起こしません。
アポトーシスが正常に起こらない
現在、研究されているのはアポトーシスによる細胞死や赤血球の分解が正常に起こらないと、関節リウマチを引き起こすということです。
アポトーシスが正常に起こらない背景に、ネクローシスの増加があります。
そして、ネクローシスの増加はマクロファージを活性化させます。
本来なら起こらないマクロファージの異常な活性化が、関節リウマチの原因のひとつであると考えられています。
人間の身体では毎日10億近くの細胞がアポトーシスを起こします。
現在リウマチの治療として使われる生物製剤は、腫瘍壊死因子(TNF)というリウマチを引き起こす分子を抑制します。
TNFはバクテリアやウイルスによって感染したマクロファージから産生されます。
リウマチなどの自己免疫疾患では、TNF遺伝子による自然免疫の過剰な活性化が問題視されています。
マクロファージを正常にするには
マクロファージは普段なら細菌などの外敵から身体を守りますが、身体が過剰な栄養を摂取すると余った栄養も処理します。
栄養が過剰な状態ではマクロファージは防御細胞としての機能を失い、酸化LDL-コレステロールの貪食により血管壁に沈着し動脈硬化の原因となります。
マクロファージが異常に活性化する背景には、身体が栄養過剰になって本来の機能をうしなっているという背景があります。
そのためマクロファージを元気にすることが、リウマチを引き起こすマクロファージの異常活性を抑制します。
マクロファージを元気にするには
- 有酸素運動
- 身体を温める
- 日光を浴びる
などが重要です。
また、喫煙や過度の飲酒を控える事もポイントです。
中でも最も効果的な生活習慣が、食事を腹八分目にすることです。
マクロファージは過剰な栄養を処理する仕事もあるので、摂取する栄養量を適切にする事が最もマクロファージを元気にします。
マクロファージを元気にしてリウマチを克服しよう!
リウマチの原因は細胞が突然死するネクローシスにあります。
そしてネクローシスを起こしやすい人は、栄養を過剰に摂りマクロファージを働かせすぎなので、食事を制限してマクロファージの負担を減らしましょう。
その上でアポトーシスが正常に起こるようになれば、リウマチは徐々に解消されます。