加齢と共に弱る心臓を元気にするには
年齢と共に悪化する症状はたくさんありますが、心疾患は最も多い病気です。
特に狭心症や心筋梗塞などの虚血性心疾患は、気をつけていないとある日、帰らぬ人となる場合があります。
こちらでは、加齢による身体の変化と、心臓を弱らせない方法について書いています。
加齢による身体の変化
内臓の多くは加齢によって大きく機能が下がるという訳ではありません。
ですが、ほとんどの機能が十分に維持されていても、高齢者になると激しい運動は難しく、大きな温度変化への対応力が失われます。
加えてストレスが多い人は、
- 心臓
- 血管
- 腎臓
などの機能が低下しやすいのが特徴です。
腎臓は多くの薬を分解する作用があるので、腎臓の機能低下は薬の副作用を受けやすくなります。
めまいやむくみ、空咳などは代表的な降圧剤の副作用です。
心臓と血管が硬くなると、血圧が上昇し高血圧となります。
そのため、加齢とともに高血圧になりやすく、腎臓の機能が低下した状態で高血圧の薬を飲み続けると身体への負担は極めて大きくなります。
腎臓と心臓の関係
腎臓病の患者さんは、心臓の働きが悪くなりやすいことが知られています。
そのため、腎臓の機能低下は心不全を招きやすく、逆に心筋梗塞などの患者さんは腎不全を招きやすくなります。
腎臓の働きが悪くなると赤血球が減り、貧血が起きやすくなります。
貧血気味の身体になると、心臓はその状態をカバーしようといつもよりも働きます。
このような状態が続くと、心臓の機能が低下する心不全の原因となります。
心臓の働きが悪くなると、心臓が力強く働くために血圧が上がります。
しかし高血圧が続くと、血管の多い腎臓への負担が大きく腎臓の機能を低下させます。
そこで高血圧だからと降圧剤を飲めば、機能の低下した腎臓には大きな負担となる悪循環です。
心臓の機能を高める体操
心不全を起こす人は背中が硬くなっています。
硬くなるポイントは胸椎の4~5番の外側すぐの筋肉です。
ここには心兪(しんゆ)というツボがあるので、ここをほぐすと心不全がマシになります。
また、巨闕(こけつ)というツボがあり、心機能が低下している人はここも硬くなります。
巨闕はみぞおちのすぐ下にあります。
これらのポイントを同時にほぐす体操があります。
やり方は、
背中の硬くなっている筋肉のポイントにテニスボールを置いて上向きで寝る
そして上向きで寝た状態で、両手を合わせ頭上に持っていきます
この状態で深呼吸をしながら1分待ちましょう
痛みがきつい人や、胸が苦しくなる人はテニスボールだけにしたり、上向きで寝て手だけを動かしたりしましょう。
心臓の機能を高めて若々しい身体に!
心臓と腎臓は加齢と共に弱る内臓です。
そのため、どちらも意識して機能を高めなければなりません。
心臓は周りの筋肉が硬いと余計に機能が落ちるので、普段から意識して動きを良くしましょう。