足底筋膜炎の予防法
足底筋膜炎に関して、よくある質問は「再発を防ぐにはどうすれば良いのか?」です。
再発を防ぐためには、まず足底筋膜炎のメカニズムを知る事と、予防のために必要なことを実践する事です。
足底筋膜炎を完全に防ぐことは難しいですが、普段から気をつけていれば再発しても治りやすくなります。
こちらでは、足底筋膜炎のメカニズムと再発防止の方法について書いています。
足底筋膜炎のメカニズム
慢性的な足底筋膜炎の原因の多くは、局所的な血流不足により起こります。
局所的な血流不足が起こると、
- 酸欠
- 栄養不足
- 老廃物の蓄積
などが起こります。
ただし、血流不足が起こっている場所と、痛みがある場所は同じとは限りません。
マッサージなどで一時的に血流を良くしても、なかなか根本的に解消されないのは、血流を妨げているポイントを解消できていないからです。
マラソンをする人に足底筋膜炎が多いのは、足底への衝撃のせいで細胞が傷ついているからです。
身体は傷ついた細胞を修復しようと炎症を起こしますが、血流が悪い人は炎症の後に出てくる老廃物を流しきれずに炎症が慢性的に続くのです。
炎症を起こす免疫細胞が溜まっていくと、細胞が膨張し神経を圧迫するのでより強い痛みとなります。
すると神経の圧迫を治すために炎症が起こるという悪循環となるのです。
この悪循環に陥ると、炎症をコントロールする肝臓と腎臓が弱り、余計に炎症のコントロールが効かなくなります。
大切なのは、炎症を起こさないことではなく、炎症をコントロールして早期に傷ついた細胞を回復させることです。
足底筋膜炎を解消するハーブティー
肝臓と腎臓が弱り炎症のコントロールが効かなくなった状態を回復させるハーブティーがあります。
ハーブの中には、肝臓や腎臓の機能を高めて炎症のコントロールをしやすくする種類があります。
特に肝臓疲れにおすすめなのマルベリーと呼ばれるハーブティーで、日本では桑の葉茶でおなじみです。
肝臓の仕事は
- 脂質代謝
- 有害物質やアルコールの分解
- 免疫グロブリンの産生
などと多岐に渡ります。
そのため肝臓は大量の血液を必要としていますが、マルベリーは補血作用が強い事から肝臓の疲れ取りに最適です。
さらにマルベリーは脂質の生合成を抑え、血中脂質を下げる効果も期待できるので生活習慣病の予防も期待されています。
他にもダンデライオンが肝臓の機能向上に用いられます。
ダンデライオンは、肝臓だけでなく胆のうの不調にも効果のあるハーブとして有名です。
肝臓や胆のう以外にも、胃を元気にして排尿作用があるので老廃物の排泄を促します。
また腸内環境を整える働きもあるので、便秘の解消にも役立つデトックス効果の高いハーブです。
ダンデライオンに含まれる、苦味の元であるタラキサシンに健胃作用や強肝作用があります。
良薬は口に苦しの代表的なハーブです。
昔からヨーロッパでは、黄疸や肝臓病に用いていました。
次に腎臓疲れには、バードックルートというハーブがおすすめです。
腎臓が疲れる原因としては、
- 冷えること
- 塩分の摂り過ぎ
- カリウム不足
などがあります。
腎臓は夕方から夜にかけて活発に働く臓器なので、夜更かしも腎臓の機能低下の原因となります。
腎臓は冷えにも弱いので、冬場の夜更かしは著しく腎臓の負担となります。
バードックルートは、日本ではゴボウのことでゴボウ茶として親しまれています。
ゴボウは血液の浄化作用があり、腎臓のろ過機能を助け腎臓を回復させます。
昔からゴボウは精がつく食べ物として重宝されていました。
内臓の機能を高めて足底筋膜炎の再発を防ごう!
足底筋膜炎が起こるメカニズムは単純ですが、回復させるためには肝臓や腎臓などの力を借りなくてはなりません。
そのため、局所的な血流不足がきっかけだとしても、長引く足底筋膜炎には内臓の機能回復が求められます。
自己治癒力が向上すれば、多くの痛みは解消されます。