足底筋膜炎の痛む場所には種類がある
足底が痛いと訪ねてくる人が多くいますが、状態は実に様々です。
踵に近い部分が痛い人もいれば、指のつけ根が痛い人もいます。
歩くと痛い人もいれば、動き出しだけが痛いという人と状態が違います。
こちらでは、足底が痛むメカニズムと対処法について書いています。
足底筋膜炎とは
足の裏には土踏まずがあり、足底筋膜または足底腱膜と呼ばれます。
この足底筋膜は足底にアーチを作り、足底への衝撃を緩和する様に出来ています。
ただし、この足底筋膜の強さは個人差があり、足底のアーチが丸い方が衝撃に強くります。
アーチが少ない偏平足な人は衝撃に弱いので、足底に痛みが起こりやすいのです。
足底に痛みが現れるのは、足底筋膜に炎症が起こっている場合がほとんどです。
炎症はの多くは、ランニングやジャンプ動作など繰り返し足底に衝撃を与える事で起こります。
足底の痛み中でも多いのは
- 踵(かかと)
- 土踏まず中央
- 指のつけ根
になります。
痛みが起こりやすいのは、起床時や動き出しの時です。
これは筋肉の柔軟性が少ないために起こると考えられます。
そのため、動いていると徐々に痛みがマシになるのが特徴です。
足底筋膜炎の原因となるのは過激な運動とは限らず、日常生活で起こる事もあります。
足底の許容量を超えた刺激が痛みの引き金になることもあれば、足底の疲労が蓄積した結果として起こる場合もあります。
また、足底筋膜が問題となるのではなく、筋肉の柔軟性が低い事から神経を圧迫するモートン病という疾患もあります。
モートン病は足を圧迫するヒールの靴を履いている女性に多く見られ、指のつけ根の辺りが痛みます。
いずれにしても疲労が蓄積していけば、立っているだけでも辛いほどに悪化します。
足底筋膜炎の対処
動いた後の痛みなら炎症を抑えることが先決です。
まずはしっかりと休息をとりましょう。
ですが、次の日の朝から痛むようなら、関節の柔軟性を上げることが大切です。
関節が硬いと血液やリンパの流れが悪く、回復力が低いからです。
こんな痛みに対して、炎症を抑えるためとはいえステロイドを打ってごまかしていると余計に悪化する恐れがあります。
テーピングや足底板で衝撃を和らげるのも効果はありますが、足底筋膜炎の根本的な解消には関節の柔軟性を高めることは必須です。
またプール歩行のように足底への衝撃が少ない運動は行った方が回復力は高まります。
足の柔軟性をあげる体操
片方の膝を床について、逆の足は立てた状態になります。
この時に両手も床につけましょう。ただし背中は丸めずに伸ばした方が効果的です。
そこから膝を前に出すと膝を立てている方の太ももの前面が伸びます。
*膝をなるべく前に出すと、足首の柔軟にもなります。
さらに膝を浮かせて足を伸ばすと股関節に刺激が入ります。
かかとを浮かさないようにして伸ばして降ろしてを5回ほど繰り返しましょう。
足底以外も柔らかくして痛みを解消!
足底筋膜炎は足底に負担が増えると起こります。
マラソンなどで起こりやすいですが、日常生活でも起こります。
少し歩いただけで痛む人は、足関節の硬さが問題なので体操などで柔らかくしましょう。