足底筋膜炎の原因となる内臓
足裏が痛むので病院に行ったが、痛み止めの薬や湿布を処方された。
日を追うごとに、痛みが減るどころか痛みがひどくなってきた。
特に起床時の立ち上がりが痛む。
こんな悩みを抱える人は多くいます。
単純な疲労による足裏の痛みなら問題ありませんが、内臓に問題がある場合は悪化します。
こちらでは内臓と足底筋膜炎の関係と対処法について書いています。
なぜ足底が痛むのか?
足底筋膜炎の原因として、長い距離を歩いたとかマラソンをしているなどの物理的な衝撃があります。
ですが、物理的な衝撃が原因であれば、時間と共に痛みはマシになっていくのが普通です。
そして、疲労が原因なら朝起きた時よりも、夕方の疲れが溜まる時間に痛みがひどくならないと説明がつきません。
足底筋膜炎の原因の多くは、
- 血流の悪化
- 老廃物の蓄積
- むくみ
などがあります。
朝起きた後に足裏の痛みが強いなら、血流が悪い事が考えられます。
朝は血流が悪い時間なので、血流の悪さから筋肉が硬くなり痛みが出ていると考えられます。
また、血糖値や中性脂肪が高い人は血流が悪くなりやすいのも特徴です。
老廃物の多くは尿から出されるので、老廃物の蓄積は普段から水分不足の人が陥りやすい状態です。
夕方になると足裏だけでなく、くるぶしやアキレス腱の周りもジーンと痛くなる人は老廃物が溜まっています。
むくみは血流の悪さや老廃物の蓄積からも起こりますが、胃の機能が低下している人にも起こります。
普段から身体がむくみやすく、朝から疲労感が強い人は胃の機能低下によるむくみも疑われます。
足底と内臓の関係
意外かもしれませんが、内臓の疲労から足底筋膜炎が起こる事もあります。
先ほど、書いたように胃の機能低下が原因でむくむ場合や、老廃物の蓄積が原因で足底が痛むことがあります。
そもそも老廃物の蓄積が原因なら、腎臓の排泄機能の低下も疑われます。
他にも、胃が弱い人は猫背になりやすく、足の関節の動く範囲が狭くなりやすくなります。
関節が硬いと衝撃を吸収できないので、足底への衝撃が強くなり足底の炎症が悪化しやすいのです。
これらの内臓が原因の足底筋膜炎は、足のむくみを解消することが大切です。
そのため、普段からむくみを解消する食事を心がけることが大切です。
むくみを解消する薬膳
むくみやすい人の多くは、胃が弱いのが特徴です。
そのため、むくみの解消には胃を元気づける
- かぼちゃ
- 栗
- 山芋
などがおすすめです。
かぼちゃや栗のように炭水化物とビタミンが多い野菜はエネルギーになりやすく、弱った胃を元気にします。
胃が弱い人の多くは、エネルギーを得ようと、甘いものを好み食べ過ぎる傾向にあります。
また、食後すぐ眠くなる人も胃が弱っているサインです。
山芋のようにネバネバ食材は胃を内側から保護して元気にするので、胃痛が起きやすいタイプにもおすすめです。
むくみを引き起こす老廃物の蓄積は、腎臓の機能を高める食材を選びましょう。
普段から足だけでなく腰の不調が気になったり、冷えが気になったりする人は腎臓の機能を高めましょう。
腎臓の機能を高める食材は、
- 黒豆
- 黒ごま
- ワカメ
- 昆布
などの黒い食材です。
黒い食材には、ファイトケミカルと呼ばれる抗酸化作用を持つ様々な栄養素が豊富に含まれます。
黒豆には強い抗酸化力を持ったアントシアニンが含まれます。
黒ごまに含まれるセサミンには、
- コレステロール低下
- 血圧低下
- 脂質代謝改善
- アルコール代謝促進
などの作用が期待されています。
海藻類に含まれるフコキサンチンは、細胞を不活性化させて腫瘍の発生や増殖を抑制します。
また、水分代謝を高めるハト麦や小豆は、むくみ全般に効果的です。
内臓を元気にして足底筋膜炎を解消しよう!
足底筋膜炎は足底に過度な負担がかかることで起こります。
そして内臓の機能が低下していると、足底には負荷がかかりやすくなります。
そのため普段から内臓の機能を高める食事を意識することは、予防の面からも大切です。