足底筋膜炎の原因はふくらはぎにあった!
足底筋膜炎と診断されて、靴の中敷きを作ったけど痛みが解消されない。
湿布を貼るとマシにはなるが、根本的な解消にはならない。
電気を当てるだけで本当に治るんだろうか?
当院に来られる患者さんからよく聞くお悩みです。
足底筋膜炎は足底が問題とは限らないので、こちらでは足底筋膜炎の原因と対処法について書いています。
足底筋膜とは
足底筋膜は足底腱膜とも呼ばれ、踵の骨から指のつけ根までの筋肉を覆う膜状の腱になります。
足底筋膜炎という言葉が一般的ですが、実際には筋肉と腱のどちらに炎症が起きているかは判断できません。
足底腱膜は三つのアーチを形成しており、
- 内側縦足弓
- 外側縦足弓
- 横足弓
があります。
内側縦足弓は踵骨から1~3中足骨まで付いています。
外側縦足弓は、内側縦足弓よりも高い安定性を持ち、 踵骨から第4中足骨に付着します。
主に長短腓骨筋によってサポートされています。
そして横足弓は中足骨から舟状骨と楔状骨、立方骨まで付着しています。
前脛骨筋に持ち上げられ、後脛骨筋腱や足底腱膜により下から支えられます。
足底筋膜炎の多くはこのアーチが崩れる事で起こるのです。
足のアーチはいつ発達するのか?
足のアーチが発達するのは、本格的に動き出す3歳から始まり、7歳くらいまでに完成すると言われます。
3歳くらいから身体を動かす楽しさを覚え、走ったり跳んだりしながら大人に近い効率の良い歩き方を習得していきます。
そして7歳くらいには歩行動作が完成し、自分の体重を支えるのに最適なアーチに発達します。
そのため、これくらいの子供の時には、足指を使いやすい柔軟で歩きやすい靴を選び、たくさん運動させてあげることが重要です。
どれだけ子供の時に運動をしていても、大人になってから運動不足だと足のアーチは最適な形を保てません。
足のアーチを助ける足の筋肉を刺激するには、ウォーキングが最も効果的です。
急にジョギングなどを始めると、筋肉の硬さが災いして足底筋膜炎やアキレス腱炎が起こりやすくなります。
ウォーキングを始めるにあたって大切なのが、靴選びです。
靴選びのポイントは、
- つま先
- 靴底
- かかと
などです。
選ぶ時につま先で大切なのは、指先に圧迫感がなく靴の中で指が動かせるぐらいの余裕があることです。
靴底には、ある程度のクッション性があり、少し曲がるくらいの柔らかさがおすすめです。
かかとは、つま先立ちをしても、かかとが脱げないくらいのフィット感が大切です。
その上で、なるべく軽い物を選ぶのが基本です。
基本的に、足は夕方にはむくんで大きくなるので、新しい靴を買う時は夕方に買うのがおすすめです。
自分にあった靴でウォーキングから始めよう!
足のアーチが崩れると、足底の痛みは起こりやすくなります。
運動不足が足のアーチが崩れる原因とは言っても、急な運動は気をつけましょう。
大切なのは、自分に合った靴で無理のない範囲から運動を始める事です。