腰の重だるさはディープフロントライン(DFL)が関係する
腰が痛いというより重だるい。
同じ姿勢をしばらくの間していると辛くなってくる。
温めると楽になるけど、一時的ですぐに辛くなる。
生理の時は特に辛くなる。
ひどい時は10分も座っていられない。
こんなことで悩んでいませんか?
こちらでは腰の血流が悪くなり重だるさを感じる原因と解消法について書いています。
なぜ腰が重だるくなるのか
筋膜という考え方だと、横隔膜と腰回りの筋肉は同じライン上にあります。
腰回りの中でも前側にある大腰筋と後ろ側にある腰方形筋は、横隔膜も含めてディープフロントライン(DFL)と呼ばれるライン上に存在します。
大腰筋は歩行時において重要な役割を果たすので、横隔膜における呼吸と歩行には強い関連があるのです。
このDFLには他にも、首にある斜角筋から太ももの内側にある内転筋、ふくらはぎの後脛骨筋など様々な筋肉が存在します。
DFLに含まれる筋肉は、
- 遅発性
- 持続型
の筋線維であることが特徴です。
これらの筋肉は大きな収縮は行わず、身体内部の固定や姿勢維持が主な役割となります。
また自立神経節とのつながりもあり、交感神経と副交感神経のバランスも保っています。
腰が重だるくなるということは、腰だけの問題では無くDFL上に存在する筋肉が互いに影響し合っているのです。
なぜDFLに問題が起こるのか
DFLに問題がある人は、普段から呼吸が浅く階段を昇るだけでゼーゼーと息が切れてしまいます。
これは普段から運動不足で深呼吸をせずに、DFLが硬くなっているために起こります。
特にデスクワークなどで同一姿勢をずっとしているとDFLは硬くなり呼吸は浅くなります。
さらにパソコンを覗き込む際に猫背になっていると、横隔膜が動きづらいので余計に呼吸は浅くなります。
さらに女性の場合は生理の際にDFLに問題が起こりやすくなります。
女性はもともと出産のために、骨盤が動きやすい構造になっています。
生理の際に骨盤が傾くと、DFLは引っ張られるので全体的に硬くなってしまいます。
また出産を経験された女性は、骨盤が傾いているせいで普段からDFLが緊張している人もいます。
DFLに含まれる大腰筋は女性器の直ぐ近くを通るため、生理などのさいにDFLが緊張しやすくなるのです。
DFLを緩めるには
DFLは歩行と深い呼吸によって整います。
そのためDFLを緩めるには少し大股でのウォーキングがおすすめです。
スピードは速すぎない程度を保ち、30分くらいは歩けると筋膜の緊張が緩み呼吸が深くなります。
大切なのは身体の偏りをなくすことなので、動作は大きくして呼吸を深くすることが大切です。
筋膜を緩めるコツは力を抜く事です。
そのため大股とはいっても身体が緊張しないようにしましょう。
基本的には30分歩いても少し息が弾むくらいのペースです。
そして体温が高まる事で筋膜は緩みやすくなるので、身体が温まるまで歩けばOKです。
腰の重だるさは身体のラインを整えよう!