坐骨神経痛の解消に効果のあるPNFとは
坐骨神経痛はいつになったら治るのか?
少し前から違和感があり、最近になって痛みが強くなった。
病院では坐骨神経痛と言われ、ロキソニンをもらって飲んだが痛みが酷くなって痛み止めの注射を打った。
さらに坐薬も入れたけど一向に良くならない。
こんなことで悩んでいませんか?
こちらでは辛い坐骨神経痛を解消するのに期待されるPNFという対処法について書いています。
PNF(神経筋促通手技)とは
PNFとは、筋肉の受容器を刺激することで神経筋機構の反応を促通する方法です。
末梢神経疾患のみでなく、中枢神経疾患の治療としても用いられます。
神経からの指令を受け取る筋肉の受容器は、
- 関節の圧縮や牽引
- 筋の伸張
- 運動抵抗
などがあります。
なかでも、運動に抵抗を与えると弱化した筋の機能を取り戻せるとされています。
外傷や神経疾患などの欠陥のある身体には、筋力の低下や協調不全が見られ関節可動域の制限などが現れます。
PNFとは異常な運動機能を改善させるために行う筋の伸張や運動抵抗、関節の牽引・圧縮などの操作なのです。
PNFの種類
PNFの効果を出す運動にはいくつかの種類がありますが、
- 運動の抵抗
- 筋肉の伸張反射
- 共同運動
- 拮抗筋による逆運動
などが主になります。
共同運動とは関節の伸展と外転、外旋などを組み合わせて行う事で関節の動きの協調性を改善します。
運動抵抗による筋収縮力の増大と柔軟性の改善がよく用いられます。
拮抗筋による逆運動は操体法なども知られています。
特定の動作でしか変化が出ないわけではありませんが、力強く行わなくても効果が出るのがPNFの特徴です。
坐骨神経痛を解消するには
坐骨神経痛は足のしびれや痛みを指す症状名であるので、原因としては腰椎ヘルニアや脊柱管狭窄症でも起こります。
ですが臀部より下の症状である場合には、坐骨神経を圧迫しやすい梨状筋の緊張が原因の場合が多くあります。
そんな坐骨神経痛の原因となる梨状筋の緊張を緩めるのにPNFが有効です。
梨状筋は深層にある筋肉なので、ストレッチやマッサージは効きにくいのが現状です。
そのため、PNFの中でも運動抵抗を使って柔軟性を改善することが、坐骨神経痛から解放される近道となるのです。
やり方)
- 仰向けに寝ます
- 緩めたい側の膝を立てます
- 逆の足で膝を押さえます
- 押さえられた状態で外側に膝を開きます
- 力を5秒ほど入れて脱力します
1回に3セットほど繰り返しましょう。
梨状筋を短縮させることで、梨状筋の弛緩を促します。
ポイントは強い力で行わない事です。
強い筋肉では無いので、弱い力で行わないと殿筋が邪魔して梨状筋の効果が出ないので注意しましょう。
PNFで原因となっている梨状筋を緩めよう!
お尻から足にかけての痛みやシビレの多くは梨状筋が原因です。
ですが梨状筋は緊張しやすく、緩めにくい筋肉なので改善が難しいのは確かです。
ですがPNFなら比較的に効果的に梨状筋を緩められるので試してみて下さい。