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坐骨神経痛と腰椎椎間板ヘルニアの違いを知りたいあなたへ

ヘルニアと診断されたけどいつまで経っても治らない。

ヘルニアは治ったと言われても坐骨神経痛の症状は残ったままだ。

足のシビレや痛みは本当に坐骨神経痛なの?

最近では、様々な情報がネットに載っているので、逆に混乱している人も多いと思います。

こちらでは、腰椎椎間板ヘルニアと坐骨神経痛の違いと治し方について書いていきます。

 

ココが見極めのポイント!

注目するのは状態よりも症状です。

坐骨神経痛は、腰やお尻、脚の神経が刺激され、シビレや痛みを伴っている症状のことを言います。

そして、椎間板ヘルニアは腰椎の椎間板が突き出てしまった状態のことを言います。

つまり、坐骨神経痛という症状があっても腰椎椎間板ヘルニアとは限らないという事です。

あまり知られていませんが、腰椎椎間板ヘルニアの状態であっても症状の無い人もいますから。

あくまで痛みやシビレの症状があった時にヘルニアが確認されれば、おそらく原因だろうと診断されているに過ぎません。

椎間板ヘルニアと坐骨神経痛はイコールではないという事ですね。

そのため坐骨神経痛による腰からお尻、太もも、ふくらはぎの痛みやシビレは、

  • 脊柱管狭窄症
  • 梨状筋症候群

などでも同様の症状が見られます。

痛みやシビレが出る段階は人それぞれ個人差がありますが、必ずしも一定のヘルニア状態になったからと言って坐骨神経痛になるとは限りません。

さらに、ヘルニアの状態でも痛みやシビレが出るとは限りません

 

坐骨神経痛のタイプ

実は坐骨神経痛は85%の人が原因不明と言われます。

レントゲンで確認できるのは骨に明らかな変異がある時だけなので、病名がはっきりすることは少ないです。

ではなぜ症状が出るのか?

多くの場合、

  • 筋肉の過緊張
  • 骨の歪み

から神経を圧迫するために起こります。

ストレッチで効果が出ない人は、神経を圧迫している部位の緊張が強すぎるので、少し控えましょう。

また、身体の循環が悪いと回復力が落ちるので過剰なストレッチは圧迫された神経を余計に傷つけます。

本来は、痛みやしびれは日にち薬で良くなっていくのですが、悪化していく人は回復力が落ちています。

神経が圧迫を受けやすい場所は限定されています。

  • 臀部
  • 膝下外側
  • 足関節の内側

ですね。

  • 臀部の場合なら臀部の周りが痛みます。
  • 膝下だとすねの筋肉に痛みやしびれが出ます。
  • 足関節の内側なら足の裏が痛みます。

といったように圧迫を受けている場所が違えば症状が出る場所も違います

ひどい人は同時に3か所とも痛みやしびれが出ます。

原因となっているのは

  • 身体の左右の歪みで症状が出ている方に重心がかかっているタイプ
  • 背骨が固いため足への衝撃が強く筋肉の緊張を強めているタイプ
  • 症状の出ていない側の足をかばって負担が大きくなっているタイプ

などに分けられます。

症状が出ている所に目が行きがちですが多くの場合症状の出ていない所に原因は潜んでいます。

まずは原因がどこか調べるために出来る事を次は書いていきます。

 

神経の圧迫が起こっている場所を特定する

まずは前屈と後屈をしてみましょう。

この時に腰痛が出るようなら背骨の固さを疑います。

背骨が原因なら背骨のストレッチという事になります。

次は床に座って開脚をしてみましょう。そして足先に向かって身体を倒します。

この時に臀部や太ももの裏に痛みやしびれが出るなら臀部の筋肉の緊張を疑います。

臀部が原因なら股関節の運動で対応しましょう

また歩いている時にしびれが悪化するタイプは、膝や足関節のむくみがある可能性が高いです

足のむくみが原因なら足首回しで対応しましょう。

この場合は全身の循環を良くすることが大切です。

全てのタイプに言える事は関節の動く範囲が低下しているという事です。

身体は本来の動きを確保できれば健康な状態を保てます。

問題は動きを妨げているものは何かという事になります。

症状が変わらない若しくは悪化しているという方は、問題のある部分に負担をかけ続けている可能性があります。

次は痛みやしびれの原因となっている場所への負担を和らげる方法を紹介していきます。

負担軽減のために出来る事

基本的には痛みの出ない動きをすることが前提となります。

運動にしろストレッチにしろ痛いのを我慢してやれば筋肉の緊張には逆効果です

背骨が固い人は状態ひねりの運動をしていきましょう。

 

座った状態で息を大きく吸ってから吐きながら状態を捻っていきます。

止まったところでもう一度深呼吸を行います。

痛くない範囲で捻り左右共に3回ずつ行います。

 

次は正座をした状態で頭を膝につけるイメージで背中を丸めていきます。

背骨の間を開けていくようにゆっくりと行います。

そして状態を戻し次は少しずつ反っていきます。

こちらも痛みのない範囲で行い前と後を3回ずつ行います。

次は股関節の運動です。

 

床に座り両手を身体の後ろでつき足を膝を立て少し開いた状態で前に出します。

そして交互に膝を内側に倒していきます。左右共に20回ずつ行います。

最後にむくみのある方は足首回しを行います。

 

①座った状態で足首を逆の膝の上に置く。

②足首の上を抑えもう片方の手で足先を掴んで右回し左回しと30回ずつ行う。

むくみに関しては温める事も重要なのでお風呂で行うとさらに効果的です。

 

発生・再発しやすい原因は?

重労働

腰椎への負担が大きくなる事と腰椎への捻りがかかるので、重い物を持つだけよりも何倍もの負担が腰椎にかかります。 

その結果、ヘルニアになる確率は軽労働者に比べて3倍のリスクと言われます。

長時間の同じ姿勢のデスクワーク

同じ姿勢を続けると血流が悪くなるため、椎間板にかかった負担を回復させることが出来ません。 

また、血流が悪いと自然治癒力が下がる為、長引きやすくなるので、なるべくデスクワークの合間に立ったり、屈伸したりを心掛けましょう。 

目安は1時間に1回動くと良いと言われます。

喫煙

椎間板の老化させ、変形を早めるため、椎間板は柔軟性が高ければ、飛び出すリスクが下がります。 

1日10本吸うと約20%リスクが上がるという研究結果があります。 

禁煙する事で老化や変形も回復するという研究結果もあるので、禁煙もしくは本数を減らすことから始めるのがおすすめです。

その他、年齢的には20~40歳代に多く、なりやすい部位としては、5つある腰椎のうち上から4番目と5番目の間と、5番目と骨盤の間がヘルニアになる方が多いです。

 

腰椎椎間板ヘルニアによる症状

基本的には腰痛が主ですが、それ以外にもある症状をご紹介します。

①下肢痛

特に下腿外側から背側にかけての痛みは「坐骨神経痛」との呼び名で呼ばれることも多いです。 

また、下肢痛は片脚だけに現れることがほとんどです。

②しびれ

神経根が圧迫されることで、しびれなどの知覚障害が起こります。

③下肢の筋力低下

足に力が入らなくなることもあります。

④排尿や排便障害

⑤間欠性跛行(かんけつせいはこう)

しばらく歩くと下肢に痛みやしびれが現れて歩けなくなり、少し休憩すると症状がなくなって再び歩けるようになる症状です。 

腰椎椎間板ヘルニアの特徴的な症状のひとつとされています。

 

問題なのはなかなか治らない時の痛みやシビレ

ヘルニアにはかなり軽微なものから歩けないくらい重度のものまであります。

スグに治るような一時的なズレもありますし、その人の元々のゆがみもあります。

腰痛

そして、本来ならヘルニアは自然に治ります

だから痛みやシビレが変化しないか悪化する時は、

  • 回復力が低下している
  • 継続的に負担をかけている

などの状態が考えられます。

この場合に言える事は、放っておいても改善は難しいという事ですね。

 

治したい時にまずすること

骨と骨の間のクッション(椎間板)は20歳をピークに徐々に弾力を失っていきます

弾力は水分がたっぷりあると強いですが、水分が少ないと固くなりちょっとした衝撃に耐えきれず、ヘルニアの原因となります。

加齢やカルシウム不足により骨がもろくなっても同じようなことが起こります。

筋力をつけるなどの対策も効果はありますが、最も効果があるのは水分を摂る事です

まずは、体重の3%くらいを目安に水分を補給しましょう。60kgの人なら1.8ℓくらいです。
ただし、ポイントがあります。

  • 午前中に多めに飲む
  • 一度に多く飲まず一時間ごとにコップ一杯が理想
  • 冷やさずに常温で飲む

以上のようなことに気をつけるだけでも、背骨のクッションは弾力を取り戻します。

 

 

まとめ

ヘルニアの治療は緊急の手術が必要な場合もありますが、ヘルニア患者の多くが良性で、発症から3か月で60%の人の痛みが自然に治まるとされています。

 

身体には自然治癒力が備わっているので、まずは安静にしながら水分を摂るように心がけると良いですね。

坐骨神経の原因は一つではありませんので、ヘルニアが治っても痛みやシビレが残る場合には別の原因が考えられます。

その大半は、原因不明と言われる事も多く、身体の循環が悪い事が原因と言われています。

痛み改善のストレッチなども多くありますが、まずは水分を摂って身体の循環を良くする事から始めると良いですよ。

 

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